妻の行動を正面からうけとめないと・・・

夫からのご相談

 

・夫も妻も共にもうすぐ60歳。
・別居して1年。
・子供は成人し、独立している娘が1人。
・理由は、妻が「ここからの人生、自由になりたい」とのこと。
・先日、妻側の弁護士から離婚調停を申し立てたと連絡がきた。
・夫は、離婚する気はない。


「どうしたらいいでしょうか?」

「離婚はしたくないのですね」-意志の確認です
「はい」
「1年間修復に向けてどんな事をされてきましたか?」-行動の確認です
「・・・・・・・・・・」
「別にこれと言って………。」

 

 

離婚したくないのであれば、何か行動しませんか?


ところが、これがしない。

 

 


別居当初こそは不便、寂しいといった状態だったものの、
”鬼の居ぬ間に洗濯”とばかり自由を楽しむ事を憶えて、
結構羽目を外され、
あっという間の1年だったようです。

 

 

 

そこに届いた妻側の弁護士からの連絡。
あわてて、私の所にご相談にみえた、という次第。

 

 

 

ぼどなく家庭裁判所から調停の期日の通知が届きます。

 

 


正直、”鬼の居ぬ間に洗濯”、わかります。
しかし、離婚したくないのであれば、
そこは、それとは別に妻に離婚はしたくない気持ちアピールしておかなくては。
出ていった妻の心の叫びを聞かなくては。

 

 
 
「本気とは思わなかったんです」

喧嘩の勢いで出た家出でなければ、それは覚悟の家出、覚悟の別居です。

 

 

なぜ、

妻の行動を正面から受け止めなかったのか

軽く考えてたのか

 

 

 

離婚調停に持ち込むまで1年。
離婚に向けての準備をしながらも、

 


妻は待ったんですよね。
夫が変わってくれるのを。

夫が妻の気持ちを理解してくれるのを。

 

 


即離婚であれば、同居中から粛々と離婚の準備をしていて、
家裁や弁護士からの連絡ももっと早いです。

 

 

 


妻にとってはこの1年という時間が
夫に
あるいは、自分にも与えた
猶予期間だったでしょう。

 

 

 

確かに夫はある意味変わりました。
ちょい悪オヤジになって、久しぶりの独身を楽しんでました。
先の事、真剣に考えず。

 

 

 

タイミングを逃すと、どうにもならないこと
たくさんあると思いますが、

 


これは…。
経緯もふくめ結果どうなったか、ご想像にお任せします。

 


こういう話、なんか悲しくなるんです。
「なんでかね~」って。